喪女はアンドロイド執事の夢を見るか?
ブログタイトルと中身には直接的な関係はありません。社会派喪女が、ビジネスニュースからオタクネタまで、つれづれに綴ります。
数えられない(実話)
オカルト話が大好きですが、心霊体験含め、そういう出来事に遭遇したことがありません。
今日は、そんな私が体験した奇妙な話を。
学生時代、喫茶店でアルバイトしていました。カフェじゃなくて喫茶店。シュガートーストが400円という法外な値段を取っていました。
社員やオーナーは店にはおらず、ほぼ毎日アルバイトだけでお店がまわっていました。
そのため、閉店の処理もアルバイトの仕事です。
いつもホールとキッチンに1人ずつ、計2人でやっているような小さな喫茶店でした。
ある日、先輩と一緒に閉店の処理をしていました。
先輩は当時大学4回生、22歳か23歳ですね。下っ端だった私はせっせと皿を洗い、先輩はレジ締めをしていました。
カウンターで皿を洗いながら、先輩がレジで今日の売上げを数えるのを、聞くとはなしに聞いていました。
「1、2、3、4・・」
と千円札を数えています。
今日は結構売り上げいったな、忙しかったもんな、なんて思いながらひたすら皿を洗っていました。
ふと、あれ?と思いました。
「1、2、3、4、5、6、8、9、10」
「1、2、3、4、5、6、8、9、10」
ふざけてるのかな、と思いました。仲が良かったので、気づくのがどうか試されてるのかな、と。関西だったので、いわゆるボケというやつだろうか、などと考えていました。でも先輩は真顔で札を数え続けています。
皿を洗う手を止めて、先輩に声をかけました。
「あの、この束、もう1回数えてもらえません?」
「なんでやねん、今、計算中やっちゅうねん」
「まあいいからいいから」
「1、2、3、4、5、6、8、9、10。なんやねん、まじで」
私が怪訝な顔をしているのに先輩も気づきました。
「なんやねん、まーじーで」
「・・・あの、さっきからずっと、7を数えていませんよ?」
二人して、顔を見合わせました。
「もう1回、これ、数えてもらえませんか?」
「1、2、3、4、5、6、8、」
「今!今!7を飛ばしましたよ!飛ばしましたよね?」
先輩が10枚ずつの組にしているセットのひとつを、私が数え直しました。
「1、2、3、4、5、6、7、8、9。ほら、9枚しかありませんよ。」
「ん?ああ、数え間違えたんやろ、それ。」
「1、2、3、4、5、6、7、8、9。ほら、こっちも9枚しかありませんよ。」
「・・・・」
もう一度、一からすべて数え直しました。
「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」
用心しながら、7を飛ばさないように、数え直しました。
やはり、もともとのセットはすべて9枚ずつになっていました。
家が近所だったので、「なんやったんやろうなあ、さっきの」と先輩もさかんに首を傾げながら、一緒に歩いて帰りました。
その先輩とは、彼が卒業した後会っていないので、今どうしているかは知りません。
あれ以来、数を数えていると、時々無性に不安になります。
PR
この記事へのトラックバック
トラックバックURL
ブログ内検索
カテゴリー
最新記事
(10/30)
(03/08)
(02/22)
(02/01)
(01/24)
最古記事
(10/24)
(10/24)
(10/24)
(10/24)
(10/25)
この記事へのコメント
無題
また懲りずにカバオ()を描いたのでよければいらして下さい^^^
因みに私も同じような仕掛けの数え遊びで親戚に騙されました;・ω・)
Re:無題
無題
ちなみに、ウイスキーボンボン 甘さ控えめ でググっててここにたどり着きました。
ブランデーの、今度試してみます。
つか、チョコ好きな僕はこの時期にチョコ買うのって辛かったりするんですがね(汗
Re:無題
コメントありがとうございます。
なんかやけにPV伸びてたと思ったら、チョコレート記事書いたからか・・。もうすっかりバレンタインもなりをひそめましたので、またチョコを買占めに走りたいと思います。
こんにちは
可愛らしい先輩ですね~^^ て、ラッキー
セブンをとばしてどうするんですか。(笑)
Re:こんにちは
どもどもー。いや、でもまじで怖かったんですよこれ・・。
無題